▶ こどものワキガ?

ワキガの発症年齢は、女性の場合、女性ホルモンが発達して
生理が始まるころからわきがの症状が現れやすいと言われています。
男性の場合は、男性ホルモンが発達し、ひげが生え始めて、
声変わりする頃から発生しやすいと言われています。

しかし、はっきりと何歳くらいから、ということは
具体的には言えません。発達成長は個人差が大きいためです。

ただ、ホルモンが活発に働き始める頃から、
ワキガの症状も出始める、ということから
思春期の頃からワキガが発生しやすくなると言えるかもしれません。

逆に、ワキガがいつ頃まで続くか?ということになると
一過性の場合もあれば、そのまま大人になっても続く場合もあり、
これも一概には言えないようです。
女性の場合、女性ホルモンの分泌が減少する更年期の時期に
ワキガの症状が抑えられるとも言われています。

最近は、子供の肉体的な成長が早いため、
ワキガ臭がでるのも低年齢化していると言われます。
中には小学校低学年でもワキガ臭がすることがあるようです。

こうしたことから、親でも子供のワキガを気にして、
早いうちから治療を望んで医院を受診する
というケースが増えているようです。

ただ、子供のワキガの場合、あまり親が過剰に心配しすぎると、
かえって子供に不安を与えることになります。
とりあえずまだ成長段階に有るので、
あまり神経質にならないでいいと思います。

どうしても子供の方から気にする場合、
制汗剤消臭剤で対処してあげて、
それでも他の子供などから指摘されたりする場合は、
専門医に相談してみましょう。
外科的処置(手術など)を行うのは、
もっと年齢が高くなってからにするべきでしょう。

では、年齢として10代で腋窩多汗症の
手術をするというのはどうでしょうか。

腋窩多汗症(えきかたかんしょう)と言っても症状は人それぞれで、
度合いは様々です。
手術をすれば腋窩多汗症はワキガ同様に治す事は可能ですが、
手術となると色々な面で負担が出てきてます。

10代の頃はまだ、心身共に不安定な時期です。
緊張性の腋窩多汗症の場合、メンタルな問題が解決すれば、
手術をしなくても症状を抑える事が出来るでしょう。
思春期を過ぎ、20代半ばになってくると体が成熟し、
精神的にも安定してきますので
10代の内から手術で治そうとするのは時期尚早でしょう。

しかし、どうしても汗が気になるという場合は、
安定剤ボトックス注射など一時的な効果を発揮するものを
試してみてもいいでしょう。
特に安定剤は、汗に対する不安を消してくれる事もあります。

結果として「汗ジミくらいどうって事ない」というように
安定剤だけで考え方が変われるなら
手術を行うよりはるかに負担が少なくて済むでしょう。